NYダウ、S&P500の
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NYダウ、S&P500の投資手法(3)


今回はTOPIX-S&P500手法について詳しく見ていきましょう。

NYダウ、S&P500の投資手法(1)をご覧になってから本頁を閲覧することをお勧めします。

日経平均ーNYダウ手法についてはこちらをご覧ください。



TOPIX-S&P500手法はTOPIXの昼間の陽陰を見て陽線ならS&P500の買い、陰線ならS&P500の売りでエントリーし、S&P500の引けで決済するシステムトレードです。

S&P500種指数のレバレッジ1倍(例えば株価3,000ドルの時に3,000ドルの資金)で売買し、往復手数料0.3ドルで2006~2019年の14年間でシミュレーションしています。

※ S&P500種指数の単位はドルではなくポイントですが、GMOクリック証券の取引履歴等を見ると、1ポイント=1ドルとなっているため、ここでは単位をドルで表しています。

損益グラフ

まずは損益グラフを見てみましょう。

日経平均ーNYダウ手法ほどではありませんが、比較的に綺麗な右肩上がりのグラフになっています。

2006年1月初めからスタートすると、14年後の2019年の年末には6000ドル以上(1ドル=107円とすると64万円)の利益が出ることが分かります。



年別損益

2006~2019年の年別損益を見てみましょう。

損益(ドル)損益(円)
2006207.8322,238
2007432.7846,307
20081,063.81113,828
2009339.9436,374
2010167.9717,973
2011800.4485,647
2012427.4345,735
2013352.9637,767
201483.428,926
2015971.10103,908
2016134.6814,411
2017188.2320,141
2018540.2357,805
2019202.8521,705
合計5,913.67632,763
平均422.4145,197

円換算(1ドル=107円)

日経平均ーNYダウ手法では損失になった年がありましたが、TOPIX-S&P500手法では利益が出ています。

平均の年間利益は約420ドル(約4.5万円)です。



月別損益

年別の損益はわかりましたので、次に2006~2019年の月別損益を見てみましょう ドルと円で別表にしています(1ドル=107円で換算)。

概ね4か月損失が続く時期があります(2016年8月から11月、2018年2月から5月) 。

2か月損失が続くとトレードをやめてしまう人が増えると思います。

やってみると分かりますが、このように時期はなかなか辛いものです。

続ければ利益になると信じて諦めずに続けることが大切です。



パフォーマンス

利益、勝率等を表にまとめました。

利益

総利益は2006~2019年の14年間で5,900ドル(約63万円)です。

買いトレードのみの利益は約3,400ドル(36万円)、売りトレードのみの利益は約2,400ドル(26万円)となっています。

ドローダウン

トレードで負けが続いた場合、損失がどこまで膨らむかを表しています。

本来はドローダウンの単位は率で、資産に対して何%と表すのですが、レバレッジのかけ方によって変わるため、ここでは金額で表しています。

ドローダウンは約350ドル(約3.7万円)となっています。

勝率は55%なので負けが続く場合は心理的には少々つらいかもしれません(人にもよりますが・・・)。

プロフィットファクター(P/F)

P/Fは1を基準に大きくなればなるほど利益があがり、1を下回り数値が小さくなればなるほど損失が膨らみます。

この手法のP/Fは1.40なのでまあまあだと思います。

理想は2くらいですが、手間の割にこの数値は上等です。

ペイオフレシオ(POR)

ペイオフレシオ(POR)は (勝ちトレード平均利益)÷(負けトレード平均損失)になります 勝率が高ければPORが低くても利益が出ますし、勝率が低くてもPORが高ければ利益が出ます。

この手法のPORは1.14で勝率は前述のように55%なので続ければ利益がでることになります。

1トレード利益

1トレード当たりの利益は約1.7ドル(約190円)です。

1年で230回程度のトレードするチャンスがありますので、年間では約390ドル(約4.4万円)になります。

カーブフィッティング

よくあるシステムトレードでは過去の相場に過剰に最適化して過去の相場に合うようにシステムを作るのですが(これをカーブフィッティングと言います)、このシステムではカーブフィッティングを行う余地がほとんどないため行っていません。



実際の取引は?

S&P500が3,000ドルの時、実際はいくらの元手が必要でしょうか?

安全のため、ドローダウンは過去の金額の2倍までと考えることにします。

つまり約350ドル(約3.7万円)の2倍となるので約700ドル(約7.4万円)となります。

レバレッジ1倍の場合、必要資金は3,000ドル+700ドル=3,700ドル(約39.6万円)となり、ドローダウンは10%になります。

レバレッジ5倍の場合、必要資金は600ドル+700ドル=1,300ドル(約13.9万円)となり、ドローダウンは27%になります。

レバレッジ10倍の場合、必要資金は300ドル+700ドル=1,000ドル(約10.7万円)となり、ドローダウンは35%になります。

上記を表にまとめると次のようになります。

ここではS&P500の株価と同額で取引した場合について見ていますので、取引する証券会社により変わるため注意が必要です。



取引できる証券会社

S&P500を直接取引するには無理がありますので、株価指数先物や株価指数を参照原資産にしたCFD取引ができる証券会社での取引になります。

  • 海外先物取引(楽天証券)
  • CFD取引(GMOクリック証券)

S&P500はくりっく株365や株価先物取引がなく、長期保有を目的としたETFでは日計りの取引に向かないため、海外先物取引の楽天証券かCFDのGMOクリック証券しか選択肢がありません。

おすめはやはりGMOクリック証券のCFD取引です。

楽天証券の海外先物取引は手数料で不利になるので、この記事ではGMOクリック証券での取引についてまとめます。

GMOクリック証券のS&P500は株価指数先物を参照原資産としていますので厳密にいえばS&P500そのものではありませんが、ほぼ同じ値動きになるはずです。

また、手数料は無料、スプレッドは0.1~0.6ドルですのでシミュレーションの手数料0.3ドルはほぼ合っていると考えています。



最低いくらから始められる?

下記はGMOクリック証券のCFD取引概要を見ると、取引単位は1倍です。

従って、前節の表は1枚での取引になります。

最低取引単位は1倍のため、前節の表は下記のようにそのままになります。

レバレッジ10倍であれば、10.7万円が最低取引金額になります。

この時、年平均で4.5万円の利益になるため年利42%となります。

投資可能な資金が100万円ある場合は1年後に142万円になるイメージです。

リスクとしては、投資金額の10.7万円が7.2万円(10.7万円-3.5万円)となる可能性がありますので注意が必要です。

リスクをあまり取りたくない方はレバレッジを抑えて3~5倍で投資を行うと良いと思います。

私の場合はもう少しリスクをとって日経平均ーNYダウ手法と同様に暗算可能なように1枚当たり7.5万円となるように枚数を決めてトレードを行っています。



2020年の状況

6月半ばまではかなり好調です。

シミュレーションにこの半年のデータを追加するとさらに良い成績になるのですが、後半はどうなるか分からないので含めていません(参考記録:2020年1~6月12日で1,308ドル=約13.9万円 但し、取引停止でトレードできない日もあったので、実トレードはここまで良くはないです)。

まとめ

  1. TOPIX-S&P500手法は年利42%が可能な投資手法です(レバレッジ10倍時)
  2. トレードはGMOクリック証券がおすすめです
  3. 4か月負け続けたことがある手法です
  4. 年間で損失になったことがありません
  5. 2020年前半は好調です

※投資(投機)は自己判断でお願いします。